教本カリキュラムの研究 第4回は、「教本のスコープ」です。
スコープ。これは、耳慣れない言葉ですが、どこまで教えるのか、教える範囲ということです。理論を教えるのか? 調はどこまで教えるのか? ポリフォニーは教えるのか? たくさん教えたいところですが、欲張ると消化不良になってしまいます。範囲の選定、絞り込み、あるいは追加は、生徒の様子を観察して慎重に考えなければいけません。
「スコープ」をいまピアノ教師自身が考えなければいけない背景には、ピアノ教育の歴史があります。
ピアノレッスンでは、古典・ロマン初期に絞っていたバイエル中心の昭和スタイルから、4期+ポピュラーの平成スタイルへと移行が起こりました。
それによって学習内容が増加したのに対して練習量が増やせず、数年やったわりには力がつかず退会という事例が報告されています。
レッスンでは何を教えるのか? 教育において、扱う範囲、これを「スコープ」といいます。令和のピアノレッスンでは、生徒の能力や目標にあわせてどこまで扱うのか、スコープを組み立てる必要があります。
もちろん、基本となる本があり、それに本を足したり差し込みしたり飛ばしたりといったことは多くの先生が経験的にやっていることです。それを「勘」「経験」ではなく、理論的に系統立てるためには、生徒たちの具体的な目標を設定し、そのために日々のレッスンで何を扱えば良いのか。売れ筋教本で具体例を概観しながら考えます。
7月15日 10時~12時 レクチャーfacebookライブ(録画あり)
扱う教本(予定)
バイエル、ミクロコスモス、バスティン、ぴあのどりーむ、オルガンピアノの本、ピアノひけるよジュニア、アキピアノ教本、アルフレッド、プチわかーるピアノ
ピアノランド その他、当日までに追加するかもです。
ハノン、バーナム、リズムとソルフェージュ NEWこどものスケールアルペジオ
受講方法 facebbookでの受講になります。アカウントが必要です。
配信当日のライブ視聴、後日の録画受講どちらも可能です
コメントやアンケートなどで質問にもお答えしています。
受講料 2500円(単発)zoomフォローアップ会の参加費も含みます。
6回シリーズでまとめ受講の場合は、12000円になります。
その場合、バックナンバー(1・2・3回)は録画受講、
今回の4回目からライブ配信で受講の形になります。
クレジットカード・銀行振り込みで受け付けています。
「教本カリキュラムの研究」全6回全体の詳細 はこちら。
2020年ライブ配信セミナー「教本カリキュラムの研究」 - 山本美芽ライティング研究会ブログ
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